2013年、常設化された侍ジャパンの初代監督に就任した小久保裕紀。
現役時代は2000本安打・400本塁打を達成、常勝軍団・福岡ソフトバンクと読売ジャイアンツでキャプテンを務めた誰もが認めるスター選手だが、監督はおろかコーチ未経験での就任だった。
2013年秋の代表デビュー戦、2014年の日米野球と戸惑いながらも堅実にチームを成長させる小久保。世界のトップを決める初めての大会2015年の「プレミア12」も順調に勝ち進むが、準決勝でまさかの大きな落とし穴が待っていた・・・。
そして、いよいよ迎えた2017年WBC──メジャーリーガーたちの不参加、衝撃の大谷翔平離脱という予想外の事態のなか、6戦全勝と小久保ジャパンは勝ち進んでいく。全国民が注目したロサンゼルス、雨中決戦の舞台裏で何が起こっていたのか?
思い悩んだコーチの人事と絆、4番とエースへのこだわり、イチロー・城島健司・上原浩治などの「言葉」など、「史上最弱侍ジャパン」のそしりまで受けた著者が至った「開き直り」の境地とは──。プロ野球ファンはもちろん「チーム」にかかわるビジネスパーソン必見、極限のリーダーシップ論。
小久保さんが3年半率いた侍ジャパン、本書ではその舞台裏をすべて明かしていただきました。「プレミア12」の準決勝韓国戦や「WBC」準決勝アメリカ戦敗退の裏、ベンチでは何が起こっていたのか──本書を読むとメディアでの一方的な采配批判がいかに見当違いかわかります。同時に、さまざまなバッシングに言い訳もせず、すべてを受け入れた小久保さんの胆力に驚くことでしょう。代表監督がここまで赤裸々に語ったのは初めてではないでしょうか。権藤さんとの会話など、胸が熱くなります。
SOCIAL